戦争と平和を考えるためのお勧め作品

アウシュヴィッツ脱出:命を賭けて世界に真実を伝えた男」ジョナサン・フリードランド著 NHK出版 432ページ。ノンフィクション。

ナチスの強制収容所の非道さについては、「夜と霧」で読んでいるかもしれませんが、これは、そればかりでない「胸の痛くなるような描写が続く」(訳者あとがき)読者にぐいぐいと迫る記録。アウシュヴィッツを脱出したルドルフ・アルバの人生を描いたノンフィクション。。ユダヤ人絶滅計画を機械的に合理的に実施するナチス、その事実を知りながら、動かなかった世界の存在していたことは、今でも、形を変えて繰り返されているのではないか? 色々と考えさせられる一作。(2025年8月4日)

アメリカに渡った漫画 「はだしのゲン」

これは、7月26日、NHKの新プロジェクトX で放映された。一人の日本人の若者とアメリカ人の出会いから、広島で投下された原爆をテーマとした「はだしのゲン」を英訳するプロジェクトが立ち上がった。全10巻の完訳、出版が実現し、世界各国で読まれるようになるまでの紆余曲折は、国籍を超えて共感を得るものが確かにあることを示し、胸に染みるものがある。原作者中沢啓治の墓碑銘「人類にとって最高の宝は平和」も心に残る。(2025年8月6日)

件名: ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とはなにか

對馬達雄著 中古新書2349。284ページ。筆者のあとがきに「筆者自身、反ナチ市民として彼、彼女たちが、臆することなく、人間性を失わず信念をもって生きた姿に再三粛然たる思いをいだいて書き進めた」と記している。読者も正に粛然たる思いで読み進めることになるでしょう。

本書を読むと「世界議会」設立運動は、その実現への道のりは遠いが、その実現に向け、少しづづでも行動していく市民の存在に希望を見いだすことが出来るようにも思える。

 

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